Project Details
Description
本研究は、ESDに取り組み始めた日本の中学・高校の地理教育に、未来社会のあり様を考えていくための解決志向型という考えを導入し、日本型の解決志向型地理カリキュラムの提案を行うことを目的としている。 二年目にあたる2021年度は、オンライン研究会にて、国内外の文献調査やその結果について地理学やその他教育外の専門分野からの指導助言等を受けるなどの活動を行った。その結果、研究分担者や研究協力者から、多くの実践事例の分析や提案を受け、検討することができた。 具体的な成果としては主に二点で、一つは、国外の実践事例として、ドイツの地理教育教材やアメリカの環境教育教材などは、システム思考を育むことを目的とした優れた教材であることが分かったことである。もう一つは、地理学やその他の専門分野からの知見を採り入れることで、地球的課題に取り組む優れた地理実践が提案できたことである。ドイツやアメリカでは、以前からシステム思考の育成に取り組んでいるが、地理を通して育成しようとしているドイツと、環境教育を通して育成しようとしているアメリカのそれぞれの動向について明らかにすることができた。また解決志向型地理授業のための教材研究も多くすすめることができた。 その一方で、主に二点の課題が明らかとなった。一つは、システム思考を育み解決志向型の地理教育の提案を行う際には、日本の教育課程や学習評価との関連を明らかにする必要があることである。現在の学習指導要領に示されるような資質能力に対して、本研究で育みたい資質能力はどのように位置づくのか具体的に追究することが、本研究の意義を広く示すためにも重要な課題である。もう一つは、解決志向型の学習プロセスをより明確化することである。特に、実践開発については、教材研究という点では深めることができたが、学習プロセスやカリキュラム構成、学習方略のモデル化までは至らなかった。
| Status | Active |
|---|---|
| Effective start/end date | 1/04/20 → … |
Funding
- 日本学術振興会: ¥4,420,000.00