Project Details
Description
多様な実践者たちが都市を自らの生活環境として享受しながら、その環境自体を丁寧に工作的に生み出していく「都市をともにいとなむ」時代が本格的に始まっている。本研究は、このような時代における都市計画像の再定義を目指し、従来の「社会技術としての都市計画」とは異なる、技術を人間活動へ包括する「文化運動としての都市計画」という新しい視座の構築(①理論)、その視座に基づく日本の近現代都市計画の通史的展開と特徴的事例の解明(②歴史)、加えて「文化運動としての都市計画」の方法の具体的な地域での活動や展覧会を通じた実践的検証(③実践)を目的としている。2023年度は、①理論については、引き続き都市計画におけるツールの分類に関する文献研究を行い、文化ツールに関する理論的枠組みについての考察を深めた。また、2000年代以降のニューヨーク市のパブリックスペース・ムーブメントに関する研究を書籍に取りまとめることで、文化運動の構造的な理解を明らかにした。②歴史については、9月と3月に研究会を開催し、9月は玄田悠大「教育運動型学園町の形成理念と環境保全 -大正新教育実践校を中心とした地域を対象として-」、3月は中川雄大「「都市計画」の歴史社会学と都市文化」と、関連する二つのテーマに関してゲスト研究者に発表を行ってもらい、科研メンバーとのディスカッションを行った。③実践については、主に東京・上野においてしのばずいけまち研究会を継続開催し、10月に社会実験「池のほとりの本のみち」を実施し、その成果も踏まえてコンセプトブックの更新を行った。
| Status | Active |
|---|---|
| Effective start/end date | 1/04/21 → … |
Funding
- 日本学術振興会: ¥14,300,000.00