Project Details
Description
災害に強い海岸防災林造成にあたって、広葉樹の適切な導入方法やマツ類と広葉樹による複層林を造成する場合の適切な樹林構造のあり様を明らかにすることを目的としている。(1)飛砂が広葉樹の耐潮性・耐塩性に及ぼす影響について、砂粒による葉への傷つけ実験、塩水浸漬の有無による葉の変色実験を行った結果、風速が増すほど、葉が固定されているほど傷がつきやすかった。また、塩水の吹き付け実験からは、クロマツが最も耐性が高いと評価された。(2)盛土堤前後の風環境変化について模型実験による検証を試みた結果、防潮堤にあたる海風の角度によって背後の風環境は変化し、背後に残存海岸林がある場合には陸側のり面の風が弱まることがわかった。(3)マツ類と広葉樹の混植による土壌中の菌相への影響について、クロマツと共生する外生菌根を用いて、広葉樹の根から抽出した抽出液を用いた室内実験を行った結果、明確な影響は確認出来なかったため、継続して観察中である。(4)マツ類と広葉樹の耐陰性ついてポット試験を行ったが、明確な耐陰性の違いは確認できず、継続観察中である。(5)マツ枯れ後の海岸林内の植生遷移について、ツワブキを用いて海岸地適応形態の獲得について調査・研究を行ったが、明確な結果を確認することは出来なかった。(6)海岸林を健全に維持するための砂浜環境の安定化技術の開発について、①石川県加賀海岸では、高さ15mの人工砂丘に成立する海浜植物によって風速が低下し、高い飛砂抑制効果が発揮されていた。②島根県黒松海岸では、汀線からの距離、凹凸などの微地形に応じて、風速や堆砂量が変化し、優占種も変化していたことから、立地条件に応じた緑化導入種の検討に役立つと考えられた。また、徳島県大里海岸では、台風19号による高潮被害緊急調査を行った。クロマツやクスノキの被害が激しく、今後の回復状況のモニタリングが重要と考えられた。
| Status | Active |
|---|---|
| Effective start/end date | 1/04/19 → … |
Funding
- 日本学術振興会: ¥13,260,000.00