Abstract
矛盾した知識集合から推論を行う方法として,これまで主として無矛盾性に基づく方法,議論に基づく方法などが検討され,矛盾した知識から帰結される結論をどのように定義したらよいかという観点からの提案が行われてきた.本論文では,ある結論が与えられたとき,矛盾した知識環境におけるその適切性を保証する条件とは何かという観点からこれらの方法を検討する.無矛盾性に基づく方法は,矛盾した知識集合から無矛盾な部分集合を選出しそのもとで演繹的推論を行う方法であるが,所与の結論に対して,それを導き出す極大無矛盾集合とそれとは矛盾する結論を導き出す極大無矛盾集合とが存在する.そこで,結論の適切性を保証する条件としてこれらを区別する条件を提案する.一方,議論に基づく方法は,結論とそれを導く無矛盾な知識集合の組を議論としてとらえ,議論間の対立関係に基づいて容認可能な議論を求める方法であるが,所与の結論についてはそれを導く議論とそれとは対立する議論とが存在する.そこで,結論の適切性を保証する条件として対立する議論を無効にする条件を提案する.そして,所与の結論の適切性という観点から見た場合これら二つの方法は本質的に同じであることをこれらの条件が同値であることを証明することによって示す.
| Translated title of the contribution | Reasoning from Inconsistent Knowledge Base |
|---|---|
| Original language | Japanese |
| Pages (from-to) | 931 - 938 |
| Journal | The Transactions of the Institute of Electronics,Information and Communication Engineers. |
| Volume | Vol.J87-D-I |
| Issue number | No.10 |
| State | Published - 1 Oct 2004 |